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チェックメイトキング・ツー、こちらホワイトロック、どうぞ!
軍曹、いきなり登場しても何のことかわからないんじゃないですか?
なんだ、ケーリー。俺はサンダース軍曹、説明もいるまい。
説明いりますよ。それじゃあゲームの人物紹介の時と同じじゃないですか?
うるせぇ、つべこべ言うな、カービー!
俺から説明しよう。
小隊長。どういうことですか、一体全体?
ああ。実はここの管理人が「Sgt Saunders Combat 」をプレイしてな。
それで俺たちがこんなところまで出張ってきたって訳だ。
それじゃあ、まず最初にどんなゲームなのか説明しなくっちゃ。
そうだな、リトルジョン。このゲームは1995年にスーパーファミコンで発売されたソフトだ。
ところがこいつが㌧でもなくマイナーな代物でな。ほとんど世に知られる事はなかったらしい。
管理人も当時ゲーム雑誌で発売予定を1回きり見かけたが、その後発売延期の告知が出て忘れかけた頃に発売していたのを見つけた、って事だからな。出来についても大して期待していなかったらしい。
で、発売時に話のネタ程度のつもりで買ったんだが、これが意外に良く出来た戦術級シミュレーションゲームでな。1駒=1個人で敵味方がターン毎に動くオーソドックスな内容だが実に手堅く出来ている。
プレイヤーは分隊員に装備をさせて分隊を編成しミッションをこなしていく。ミッションには占領、破壊、脱出、捕縛等の任務があり、敵をいかに制圧して任務を達成するかがカギとなる。
個人に装備させる兵器も実名で細かくデータ化されていて装備重量によって行動範囲が変わる、というコンピュータゲームならではの特性を生かしている。
士気や指揮範囲、視認線の概念まである。当時、いや現在においてもここまで作りこんだ硬派な作品はそう無いだろう。
しかし内容が硬派すぎてついていけない部分がある事も事実ですよ、小隊長。
そうだな。分隊員はレギュラーメンバーとその他隊員に分けられるが、その他隊員はとにかくよく死ぬ。まあそれも正確なシミュレートと言えなくもないがな。無防備な状態で撃たれたら即死確定、障害物に隠れていても撃たれたらまず負傷すると言っていいだろう。
あと、任務も非常にきびしい内容のものが多いですな。下手したらレギュラーメンバー以外は戦死か野戦病院送りなんてこともザラですよ。
劇中には無いノルマンディ以前を取り上げた「北アフリカ編」に至っては、俺以外はその他隊員だってのに、タイガー戦車を相手にするような正気を疑いたくなる任務が序盤から普通にありますからな。
レギュラーメンバーは滅多な事で死ぬ事はない。この特性を生かしてレギュラーメンバーで敵を引き付ける等しなくてはクリアーは難しいだろうな。
誰がレギュラーメンバーか、なんて普通知らないんじゃないんですかね?
それがこのゲームの敷居の高いところのひとつだな。主要メンバーはここにも載っている。今日もカーター以外は全員そろってるだろ?
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・軍曹、ビリーの奴がいませんよ。
あいつはいいんだ。役に立たないからな。
そんな・・・軍曹ヒドイや。
あいつくらいなもんだぞ。レギュラーメンバーですぐ負傷したり肝心なところで狙いを外したり。
肝心なところで狙いが外れたり負傷したりするのは、このゲームではよくある事ですよ。
そうですよ。腐ってもレギュラーメンバーだから弾除けくらいにはなりますよ。無能な将校が配属されるよかずいぶんマシですよ。
無能な将校をわざと戦死させて俺に指揮権を移すのも大事なテクニックのひとつだぞ。
まあ、テクニック的なものを駆使しないとプレイが難しい事も事実だが、これも「コンバット!」という世界観を見事に再現できていると言えなくも無いと思うが?
主要メンバーが活躍して他のメンバーは死んじまうっていうのが何気に再現されてますからな。
まあ本当は「コンバット!」って作品は人間ドラマ的な要素の方が強いんですけどね。
いずれにしろ、よくこんなマニアックな内容のゲームを商品化できたと思うがな。
これを開発した奴は馬鹿か大馬鹿っていったところでしょうな。